これからは市町が主体的に「クマ対策」を ノウハウの蓄積などが課題
市街地での猟銃の使用に対応できるよう、市町の職員や警察・消防などおよそ90人が参加して訓練が行われました。
市街地での猟銃の使用には、人々の安全を確保するため、周囲を事前に通行止めにする必要があります。
渡邉百音キャスター「たった今、責任者に住民の安全の確保ができたと情報が入ったため、捕獲者が銃を構えて捕獲の準備に入っています」

環境省は、緊急銃猟に向けてのガイドラインを作りました。今後は、銃猟を判断する市町村への周知を徹底することが課題です。
小松市役所農業水産課・埴田大助さん「これまで住民避難とか交通規制は、基本的に警察が軸になってやっていたただいた。今後は市が主体となってやっていくということで、職員の招集配置等も再度検討していく必要があると思っている」
石川県生活環境部自然環境課・能登守課長「これから秋ということでクマの出没が懸念される。やはり住民の方においては生ごみを放置しない、なっている柿や栗の除去をしっかりしてほしい」
訓練では、市町のリーダーが主体となって指示を出していたことで非常にスムーズに安全確保、人の配置や警察との連携が実現していました。

もし建物にクマが侵入して緊急銃猟することになり、万が一建物を傷つけてしまった場合も、今回は補償制度が設けられています。ただ、市町が民間の保険会社と契約するなど、これまで警察官の判断だったものが、市町に移るということで、担当者がいかにノウハウを持ち、活用してくのかがより一層重要になりそうです。