全国的にクマによる被害が後を絶たない中、国はこの秋から緊急を要する場合、市街地でも銃を使ってクマを駆除できるよう法改正を行いました。

この新たな緊急銃猟に対応するための訓練が27日、石川県小松市で行われました。

出没が相次ぐツキノワグマですが、6月には能美市の小学校近くの住宅街でも連日、目撃情報が寄せられました。2025年に入ってから8月20日までの県内でのクマの目撃情報は196件。

今シーズンは、クマのエサとなるブナの実が凶作になるとして、県はツキノワグマ出没注意情報を出し、いっそうの注意を呼び掛けています。

全国で市街地への出没が後を絶たないことから、国は9月から市街地でも銃を使ってクマを駆除できる「緊急銃猟」を導入することになりました。

現在、クマを銃捕獲する際には警察官が猟友会などに発砲命令を出すことになっていますが、法改正により9月からは市町村長の判断でハンターに駆除を委託できるようになります。