時間が経ってしまった場合
・患部を掻かない
注入されたヌカカの唾液成分が体内の抗体と反応し、ヒスタミンと呼ばれるかゆみ物質が分泌されることで患部がかゆくなります。掻くことでヒスタミンがより多く分泌されるようになり、かゆみは更に強くなります。症状が悪化して治りが遅くなるため、どんなにかゆくても絶対に患部はかかないようにしてください。

・患部を冷やす
既に赤い斑点のような腫れが出ている場合は保冷剤をタオルなどに包んで患部を冷やすことでかゆみを和らげ、症状の悪化を抑えることができます。ただし、あくまでも一時的な対処法にすぎず、保冷剤がぬるくなればかゆみはぶり返してきます。
・外用薬を塗る
皮膚についたヌカカの唾液成分を洗い流し、患部を冷やしたら外用薬を塗って様子をみます。掻きむしり防止のため、虫さされパッチなどを貼っておくのも効果的です。
・症状が酷い場合は早めに医療機関を受診する
ヌカカは蚊と比べてかゆみや痛みがひくまでに時間がかかり、その間中、ひどいかゆみに襲われます。患部が1~2カ所であれば様子を見ることもできますが、何十カ所と刺されている場合はかゆみを耐えることが難しいため、皮膚科を受診することが望ましいとされています。

ヌカカは11月中旬頃まで活動しています。楽しい思い出を作っても、その後散々な体験となってしまった……とならないためにも、万全の対策を施して出かけるよう心掛けてください。