相撲で日本一を目指した中学生です。中学生活最後の夏休みの挑戦に密着しました。

熊本県で行われた、全国中学総体の相撲競技。個人戦優勝者には「中学生横綱」の称号が与えられます。

志布志市伊崎田中3年の菅間奏心さん。

「いいよ、大事なのは小指だ」

去年は5位、今年は優勝候補に挙げられています。実は菅間さん、小学6年の時、全国大会で優勝わんぱく横綱になりました。

(菅間奏心さん)「小学校で終わらせたくない、優勝したい」

成長を一番近くで見てきたのが監督の吉元優成さんです。

(吉元優成監督)「3歳ぐらいから一緒、立派になった」

大会前日には焼鳥30本をひとりでぺろり。現在の体重は130キロを超え、監督より大きくなりました。

(吉元優成監督)「自分の好きな相撲をとれ」

卒業後は地元を離れる菅間さん「中学生横綱」になって恩返しをしたい。142人が出場した個人戦。

準々決勝では相手の投げを土俵際でこらえ、ベスト4に。

(吉元優成監督)「自分を信じろ、大丈夫だ」

準決勝の相手はモンゴル出身のテムージン・チルグンさん。

「中学生横綱」を目指した夏が終わりました。

(菅間奏心さん)「すみませんでした」
(吉元優成監督)「あやまらなくていい。次は勝つでしょう。そのために頑張れ。ありがとう」

(菅間奏心さん)「もう1度日本一の監督にしたかった。次は高校で日本一になりたい」