各地でクマの出没が相次ぐ中、きょう、県内の3つの自治体が対策の強化を求める要望書を県に提出しました。

これに対して吉村知事は、早急に対策を検討したいとしました。

きょう、県に要望書を提出したのは米沢市、鶴岡市、新庄市です。

今年の県内のクマの出没は、8月17日時点で839件にのぼり、統計を取り始めた2003年以降最も多くなっています。また、クマによる人的被害が今年だけで5件発生しています。

こうした状況を受けて3つの市からは、クマが潜む可能性のある木や茂み伐採などを含む河川区域の整備や、クマの捕獲事業の強化、捕獲報酬金やワナ設置に対する財政支援の拡充などを求めました。

米沢市 近藤洋介 市長「さまざまな現場の声を今後も聞いていただいて、速やかに対策を打ち出してもらえればと思いますし、我々基礎自治体もそれに合わせて県に呼応する形で対策の強化を考えたい」



鶴岡市 皆川治 市長「市街地に出てこないようにしていく生態を含めた研究も重要。短期的課題、中長期的課題合わせて、関係者の皆さまの力を借りて鶴岡市としても取り組んでいきたい」

県は、9月の補正予算での対応も含め対策を検討するということです。