高校野球が「教育じゃなくて事業」と感じる理由

Q.改められることはないのでしょうか

スポーツジャーナリスト 小林信也さん
それが普通だと思うんですが、大会会長が朝日新聞社の社長、大会副会長のほうが日本高野連の会長です。立場的に新聞社の社長が上位で主体だとしたら、高校野球は「教育じゃなくて事業」と私は感じます。

Q.日本の夏の風物詩がビジネスだということですか?

スポーツジャーナリスト 小林信也さん
それでいて「高校野球は教育」というものですから一貫性がありません。これはやはり日本国民が長年、高校野球を愛しているということがあるのでしょう。実はいろんな問題が隠れていても、「高校野球が好きだ」「素晴らしい」というだけで終わっているのだと思います。今回の広陵高校の暴力問題にからんで、高野連の会長は去年1年間、暴力的な問題が1000件以上あったと述べていましたが、これは驚くべき数字だと思いませんか。