台風12号は鹿児島県本土を横断し、きょう22日午前、宮崎県沖で熱帯低気圧になりました。きのう21日から大雨となっている県内では引き続き土砂災害などに厳重な警戒が必要です。

(記者)「南さつま市加世田からお伝えします。現在、雨は小康状態となっています。こちら一帯は、昨夜の大雨で水に浸かり、私の頭の高さまで水が来たということです。フェンスには、流れてきたと見られる草木が残っています。こちらの工場の敷地には泥が流れ込んでいて、現在、片付け作業に追われています。」

(住民)「(きのうは)この辺りがため池状態だった。朝来たらすごかった」

(住民)「早かった。(水位が)上がるのが」

台風12号は鹿児島県本土を横断し、22日午前9時には宮崎県の東の海上で熱帯低気圧になりました。

21日いちき串木野市では1時間におよそ120ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が出されました。

また屋久島町では22日未明、県の雨量計で1時間に85ミリの猛烈な雨を観測しています。

おととい20日からの総雨量は鹿児島市喜入で300ミリを超え、8月ひと月分の1.5倍の雨が降りました。

南さつま市では床上・床下が浸水したほか、69歳の女性が低体温症の疑いで救急搬送されたということです。

県内は線状降水帯発生のおそれはなくなりましたが、引き続き土砂災害などに厳重な警戒が必要です。