ネコとの暮らし方について考える市民講座が宮城県大崎市で開かれ、獣医師が、野良ネコを増やさないための「不妊去勢手術」への理解を呼びかけました。
にじのはしスペイクリニック宮城分院 松田聡子院長:
「3種類の消毒液でしっかり手術した部分を消毒しています」

大崎市鳴子温泉で開かれた市民講座では、車の中で手術ができる「ニコワゴン」と呼ばれる車両が公開されました。獣医師の松田聡子さんは、この車両を使いネコの不妊去勢手術を専門に扱うクリニックを5月から始めていて、これまで300件ほどの手術を行ったということです。

にじのはしスペイクリニック宮城分院 松田聡子院長:
「(ネコは)妊娠期間は63日。生後4~5か月から妊娠している場合もある。私たちは(生後)2か月以上(体重)1キロ以上から手術をしている」

松田さんは、ネコは交尾をした際の妊娠率が100%で、年に2回から3回ほど出産すると説明し、地域に飼い主のいないネコを増やさないためには、不妊去勢手術が唯一の方法と話していました。
講座に参加した人:
「(野良ネコは)多い。空き家が多いので空き家にけっこう何匹もいる(J)きょうの話を聞いて(不妊去勢手術は)とても心強い」

宮城県獣医師会と仙台市獣医師会では、飼い主のいないネコの不妊去勢手術に対し助成制度を設けています。