前回の参院選大敗後も退陣をせまる声は大きかったが…「国民の信頼を得ることができなかった」
2007年7月29日に実施された参議院選挙、総理大臣は第一次安倍内閣時代の安倍晋三でした。
前任の小泉総理の総裁任期満了にともない、2006年9月に発足した第一次安倍内閣、戦後最年少での52歳での総理大臣就任でした。「美しい国創り」「戦後レジームからの脱却」をスローガンに、当初は高い支持率を得ていましたが、政治資金問題や失言など閣僚の不祥事が相次いだこと、そして年金記録問題などが持ち上がり支持率は下落しました。そんな中で臨んだ参院選では37議席しか獲得できず、歴史的大敗となりました。
総理の責任問題が取り沙汰される中、安倍総理は続投を表明。党内外から辞任を求める声が挙がる中、自民党代議士会の場で直接、続投表明を批判したのがいまの石破総理でした。
こうした声を聞き入れずに、安倍総理は翌月27日には内閣改造を行うも、また政治とカネの問題で大臣が辞任。選挙からおよそ1か月半後の9月12日、安倍元総理の健康問題も重なり突然の辞任となりました。
会見では参院選の結果を受け反省をしつつも、今進めている改革、自分の進めている国づくりを進めなければとの思いで続投を決意し、内閣改造を行ったが、辞任することで局面を転換したほうがいいだろうと判断したと述べ、今の状況では国民の支持・信頼の上で政策を進めていくことは困難と判断したと語り、会見では健康問題には触れませんでした。














