「お菓子はお薬なんだよ」

キャンプ中、参加者の血糖値センサーからアラームがなることも。低血糖の合図です。
アラームが鳴ると、ゼリーなどを食べて血糖値を上げます。
キャンプに長年参加 内山祐花さん
「私はお腹すいてきたり、力が入らなくなってきたりというのが(低血糖の)分かる感覚。1型糖尿病は生活に密着しているものなので、それぞれのライフスタイルに合わせてやっていかないといけない。小さい時はこれ(お菓子)はお薬なんだよと、周りのクラスの子に言っていました」
食事の前には、メニューに合わせて炭水化物の量を計算する勉強会も行われます。インスリンを投与する量は食事の内容によって毎回変わるため、自己管理が重要です。
天音くんの主治医 和田優子さん
「自分で計算できることで、いつでも、どんなものでも食べられるし、必要量(のインスリン)を打ったりできるというところから、自分でできることも大事だよねということで、こういう機会にみんなで勉強会みたいな形で振り返ったりしている」
この日のランチはチキンライスに、天音くんが大好きなポテトコロッケなどです。
天音くんの主治医 和田優子さん
「どれだけ(のインスリンを)打つ?あとから下がってくるから血糖値。だから2にしよう」
午後からの運動も考え、適切な量を打たなければなりませんが――
母 直子さん「今ちょっと高いです。(血糖値は)280」
コントロールがうまくいかず、天音くんの体にも変化が起きます。

母 直子さん
「理由もなくイライラしていることが多い。(血糖値が)高いと。友達とか周りにも誤解招きやすいかなと思う。知ってほしいというはある。こういう病気があるんだよと。目に見えない病気」
直子さんは社会への理解を求めています。
3日間のキャンプは天音くんにとって同じ境遇の仲間と出会い病と共に生きる力を育む大切な時間となりました。
天音くん「楽しかった」