五穀豊穣を願う石川県輪島市門前町の「黒島天領祭(くろしまてんりょうさい)」が、18日までの2日間開かれました。
地震で建物の下敷きとなった神輿が、兵庫県の宮大工の協力で修復され、2年ぶりに町を練り歩きました。
輪島市門前町黒島町で毎年8月に開かれる「黒島天領祭」は、北前船で栄えた黒島町が江戸幕府の天領になったことを記念する祭りで、輪島塗に金箔が施された豪華な曳山と神輿が町を練り歩きながら海の安全や五穀豊穣を願います。

住民「本当にうれしく思います。孫も来て(曳山に)乗って楽しんでますし」
能登半島地震で神輿が建物の下敷きとなり、2024年の祭りは神輿不在で執り行われました。
兵庫県から訪れていたボランティアが何とか神輿を修復できないかと地元・姫路市の宮大工・福田喜次さんに依頼。およそ8か月かけて修復され、7月に町に戻りました。

神輿の修理に携わった姫路市の大工・福田喜次さん「久しぶりやのう言うてくれた言葉、うれしかったです」