山形県酒田市刈屋地区では、ブランド梨「刈屋梨」の摘果作業が進められています。

今年は高温と記録的な雨の少なさから例年以上に難しい環境の中、生産者は果樹の育成を続けていました。

庄内の秋の味覚「刈屋梨」は酒田市刈屋地区で栽培されるブランド梨です。小松治さんの園地も収穫を目前に、摘果作業に追われていました。

今年は例年以上に生育に苦労した年となりました。春先には低温となり、開花が例年より遅れました。そして7月には猛暑と記録的な雨の少なさで水不足に。

このため生育途中では例年よりも実が小さくなるなどし、心配が続いたということです。

8月に入りようやく雨が降り、水が確保できたことから一気に生育が進み、今は順調に育っているという事です。

刈屋じろうえんの梨園 園主 小松治さん「一番良かったことは、雨が8月5日から降ってくれたこと。雨が降り、梨にとって非常に良かったと思う」

雨の少なさに悩まされた夏ではあったものの、晴れが続いた事で味は期待できるということです。

刈屋じろうえんの梨園 園主 小松治さん「天気が良ければ、直射日光をたくさん葉に浴びることが出来るので糖度の上昇に関しては甘い美味しい梨が出来るのではないかと」

収穫は成長具合にもよりますが、8月末から行われる予定だという事です。

刈屋じろうえんの梨園 園主 小松治さん「自然の脅威にも恵にもそれぞれ対応できるような準備は怠らないでやっていきたい。例年並みの甘さ、もしかしたらそれを超えるようなおいしい梨が出来ると思いますのでぜひ消費者の皆さま楽しみにお待ちいただければ大変ありがたい」

例年以上の試練を乗り越え育った刈屋梨。収穫は目前です。