8月17日(日)第107回全国高等学校野球選手権大会 3回戦 西日本短大付(福岡)vs東洋大姫路(兵庫)

1992年以来の全国制覇を狙う福岡代表の西日本短大付。2回戦に続き、先発マウンドを任された原綾汰(3年)は、1回表、春夏連続出場の強豪校・東洋大姫路の上位打線を三者凡退に抑える。

3回表には、ショートの井上蓮音(3年)が好プレーを見せるなど、バックも堅い守りで原を援護し、ヒットを許さない。

すると、そのウラ、西日本短大付は東洋大姫路の先発・森皐葵(3年)から、この回先頭の原がヒットを放ち、出塁する。2アウト1、3塁とチャンスを広げ、前の試合で決勝打を放った4番・佐藤仁(3年)がセンター前へはじき返し、1点を先制する。

さらに、5番・安田悠月(3年)は、代わった東洋大姫路2人目のピッチャー・木下鷹大(3年)の変化球にしぶとく食らいつく。今大会初安打となるタイムリーヒットでリードを2点に広げる。

しかし、相手は強豪・東洋大姫路。4回表に1点を返されると、5回表にもピンチを背負い、原は同点タイムリーを許してしまう。

なおもピンチの場面で、西短ベンチは動く。原に代えて、背番号1・中野琉碧(3年)に託すが、相手の勢いを止められず、1点を勝ち越されてしまう。

その差は「1点」。去年の夏、今年の春大会に続き3季連続で全国の舞台へと勝ち進んできた西短ナインは6回ウラ、7回ウラと立て続けに一打同点の場面を作るが、後続が打ち取られ、チャンスを生かせない。

一方、8回表には中野が2アウト3塁のピンチを背負うが、ライト斉藤大将(3年)の好プレーもあり、追加点を許さない。

1点を追う9回ウラは、2アウトから2番・井上がヒットで出塁、クリーンアップへと繋ぐ。ベンチから大きな声援が飛ぶ中、打席に入るのは、この日3安打の3番・斉藤。2ストライク2ボールからの5球目を振りぬくと、打球はセンターへ。しかし、ボールは相手のグラブに収まり、試合終了。相手を上回る2ケタ10安打を放つも、ホームが遠かった西日本短大付は、3回戦で敗退。ベスト8進出とはならなかった。

【試合結果 西日本短大付2-3東洋大姫路】