20歳になれば徴兵検査「DUTYと責任感」

私は祖先の千利休15代目を継ぐということで、大正12年の生まれでありますから、武家作法、茶作法と小さい頃からずいぶん鍛えられた。継ぐということは大変なことです。利休のお茶というものを私が受け継いでいかなければいけない。大変な覚悟が要ります。

昔は今と違って中学は5年間、小学校も5年間、非常によく勉強できましたね。あのころは何もないから、遊びごとがないし、戦時中で遊んでいたら怒られるから。聞いているのはラジオだけ、中学5年間の充実した勉強がいまにも役に立っていますよ。

そして大学に行った。ちょうど1年生から2年生のころに20歳になったの。昔は、男子は20歳になれば徴兵検査というのを受ける、これはDUTYである、義務である。でも単なる義務ではない、大事なことは「responsibility=責任感」です、これを非常に私たちは中学に入ったころから鍛えられました。