京都の茶道・裏千家の15代家元で、文化勲章などを受章した千玄室さんが8月14日に102歳で亡くなった。MBSが取材したのは約2か月前の6月16日、千玄室さんがテレビカメラを前に語ったのは最後の機会だったとみられる。戦後80年を生きる私たちへの「遺言」とも言える約1時間の単独インタビュー、その全文をもとに記事をまとめた。
千玄室さんは旧日本海軍の元特攻隊員。陣中で開いた茶会で戦友らが口々に「お母さーん」と叫んだ光景をはっきりとした口調で語るいっぽう、いまの贅沢な時代を生きる人に厳しい見方も示した。まず、戦後80年をふりかえるところから話をはじめた。














