大切なのは「間をつくること」

私は茶の外交をしてきた。大事なのは一碗のお茶をもって、間を作っていくということ。ヨーロッパ、アメリカ人は間を持てない。世界のいろんな大統領、ドイツのヴァイツゼッカーさん親友やった、胡錦濤さんはうちに三回もきてくれた。世界中にたくさん友達ができて、みんな千さんお茶を、って。アフターユー、エクスキューズミー、このお茶をすすめる気持ち、大事なことなんです。それを世界中に伝えてきている。
私は利休の血を持っているから、利休さんができなかったことを500年たった今、やっているんです。間を持つことを、日本はそれをずっとやってきた。今でこそマンションに住んでいるけど、昔は玄関、居間、客間。居間で親子みんな集まって、お客さんを客間に、床の間などの間がある。生活の中に間をとった。日本人は非常に間の取り方がうまい。それを教えたのがお茶です。お菓子をどうぞ、その間にお茶をたてる。美味しいな、間ですよ、お点前は。