「本当にちょっと掘れば、遺骨が出てくる」

去年、ペリリュー島ではアメリカ軍が造った日本の戦没者の集団埋葬地が見つかり、城戸さんも今年5月、遺骨の収集で訪れました。

天野国臣さんの孫 城戸利子さん
「本当にちょっと掘れば、遺骨が出てくるというか、埋葬してるのか、そのままボンって入れたのかがよく分からない感じで見つかるので、ちょっと慎重に調査というか収容はしないといけないなって思いました」

祖父への手がかりは見つからないものの、城戸さんは、祖父の部下たちを見つけることも大事な役目と考えています。
天野国臣さんの孫 城戸利子さん
「(祖父が)『皆さん日本に帰りなさい』みたいなことを言っていたっていう話も聞くので、周りの方にまずは帰ってきていただくのが先決かなって思う」
遺骨すら帰ってこない「現状を知ってほしい」

戦後80年となった今も、海外での戦没者240万人のうち半分近くの遺骨が帰ってきていません
国に対する城戸さんの思いを尋ねました。

天野国臣さんの孫 城戸利子さん
「どういったふうに私、私たちが遺骨収集をしているのかという現状を見てもらいたいなって思います。戦争になったらこんなふうになっちゃう、なってしまうんだっていうことを知ってもらいたいなと思います」