「キャラメル1個買うのが精一杯」

【小林古壽さん・100歳(三重・津市)】
20歳の時は学徒動員で武器をつくる工場に。その後、志願して兵隊となり出兵の時を待っていました。

Q.20歳の時、好きだった食べ物は?
「その頃は卵のご飯がごちそう。卵がふんだんにはないが手に入った」
庭先で飼っていたニワトリが産んでくれる卵がごちそうでした。

【林静子さん・100歳(愛知・一宮市)】
戦後まもなく自分で始めた美容院は、孫が引き継ぎ今も営業中。
20歳のときは住み込みで美容師修行に明け暮れていました。

「キャラメル1個。昔は10銭か1銭だったか忘れたけど、キャラメル1個買うのが、先生に隠れて買いに行くのが精いっぱい。食べるもんがないで」
こっそり食べていた甘いキャラメル。それ以来、今でもずっと大好物です。

【川口菊義さん・100歳(愛知・一宮市)】
20歳の時は静岡の軍需工場で戦闘機を製造。その後60歳まで、妻と二人三脚で八百屋さんを切り盛りしてきました。

「本当に何にもなかった。おふくろが作ってくれる食事が…お好み焼きみたいなもの作ってくれて、ちょっとたまりじょうゆで味を付けて、おかず兼おやつだね」
好きだったのはお母さんの料理。
