緑茶の関税ゼロ→15%に

そして、日本食ブームに伴い海外での人気が高まるお茶。

アメリカへの関税はもともと無税でしたが、4月から10%、そして8月からは15%と、税率が徐々に上がりました。

大石茶園 大石賢一 専務
「(値段が)高くなるのは確実なので、消費だったり購入量が少なくなることが不安」

福岡県八女市の大石茶園。年間100トンの八女茶を生産・販売しています。

売り上げの7割を輸出が占めていて、海外向けのメイン商品は粉末状の抹茶です。

現在取引しているのは40カ国。中でもアメリカは大きな存在だと言います。

大石茶園 大石賢一 専務
「高くてもいいものが欲しいというニーズが多数あり、世界的に見てもアメリカの販売価格は高く、我々としても買ってもらえるいいお客様」

アメリカ以外の販路を拡大へ

輸出先の中でアメリカが占める割合は、2024年は15%でした。

しかし2025年1月、2期目となるトランプ政権のスタート以降、アメリカへの輸出を徐々に減らし、現在は10%に。

大石茶園 大石賢一 専務
「トランプ大統領の一言で関税が上がったりするので、アメリカ頼みになるのは非常に怖いと感じています」

トランプ関税を受けて大石茶園は、アジアや中東など、これまで取り引きが少なかった国への輸出を増やすことにしました。

アメリカの新たな税率が適用されて1週間あまり。

今のところ、発注が減るなどの影響は出ていませんが、この関税がプラスに働くことは考えられないと話します。

大石茶園 大石賢一 専務
「まだ始まって間もないので、(影響は)これからだというところだと思います。3か月後か半年後には数字や結果が見えてくるのではないか。不安の方が大きいですね」