村営の定期船「十島丸」で、奄美大島から中之島に向かっている時でした。
(宮山紘一さん・86)「名瀬港を出港した時に米軍の空襲がきた。上空を通って名瀬の町に。名瀬の初空襲だった」
その日は昭和19年10月10日。沖縄が初めて大空襲に見舞われた日です。奄美の島々にも攻撃は及び砲台や船舶などが標的になりました。
父親と祖父母を乗せた十島丸は名瀬港を出港したばかりでした。

(宮山紘一さん・86)「アメリカ軍が挫傷した大型船を狙っている間に十島丸は港を出た」
危うく難を逃れましたが、たどり着いた中之島にも戦争の影は迫っていました。