戦地に赴き、国のため、家族のためにと尊い命を失った戦没者。
金沢市の石川護國神社にその御霊が祀られています。

柴田さんの父も太平洋戦争に従軍し、シベリア抑留中に命を落としました。
柴田さんは、遺影を見つめながら「これが父やということを母から聞いているだけで。母のお腹の中にいる間に(父は)出征していたので見たことも会ったことも全然ない」と話します。

奉公袋に軍服。
石川県遺族会の遺品展示室には戦没者の遺影とともに数々の遺品が私たちに戦争の教訓を伝えています。

戦後の1947年に設立された遺族会は、戦没者の慰霊、遺族年金などの生活相談、そして戦争の悲劇を繰り返さないための平和活動などを行っています。
金沢市遺族連合会の小林茂隆会長は、「金沢市遺族連合会も多いとき、昭和45年や46年には4500人の会員がいた。それだけ沢山の人がいたのが今は330人。このままいくと遺族連合会がなくなる」と心配します。
