
金沢市遺族連合会の副会長を務める柴田勝弘さん(81歳)は、「私たちも高齢になりましたのでできる限り、体が効く限り元気なうちに戦争の悲惨さを次の世代に伝えていきたい」と話します。
柴田さんは7月、
金沢市立南小立野小学校を訪れました。
金沢市遺族連合会では5年前から戦争の悲惨さを伝える「語り部活動」を行っています。
今年は市内8校の6年生に空襲に遭わなかった金沢でも多くの犠牲者がいたことや戦時中の生活などを話しています。

柴田さんは、「これは召集令状をもってまいりました。おめでとうございます。この紙が赤かったので俗に赤紙と呼ばれている」と説明します。
また、金沢市遺族連合会女性部長の山岸由紀子さんは「これは私の父親の兄が日中戦争に出かけるときに作った千人針。日章旗に寄せ書きをしていただき、これと千人針を身につけて戦地に出かけたそうです」と実物を手にしながら小学生に語り掛けます。

語り部会に参加した南小立野小学校の6年生は、「戦争をまた行わないようにそういう活動を広めていきたい」「教育を受けたり学校へ行けるのは当たり前ではないし感謝しなければいけないと思ったし戦争は2度としてはいけないと思いました」「戦争は人が起こすものだからこれからも一人一人がやらないという思いを持ってやっていったら起きないのではないかなと思った」と感想を述べ、戦争の怖さを理解していました。