長崎原爆の爆心地に近い浦上天主堂では9日、”原爆で失われた鐘”が復元され、80年ぶりに、ふたつの鐘の音が町に鳴り響きました。鐘を寄贈したのは、アメリカの信徒たちでした。

被爆80年を迎えた長崎市。爆心地からおよそ500メートルにある浦上天主堂の周辺には80年ぶりに復活する「ふたつの鐘の音」を聞こうと、市民らが集まりました。

ジェームズ・F・ノーラン・ジュニアさん
「私にとっても、このプロジェクトに寄付してくださった640人の皆さんにとっても、参加できたことは本当に光栄でした」

今から100年前、迫害から解放された信徒たちが完成させた浦上天主堂。ふたつの塔につるされた大小の鐘が、荘厳なハーモニーをひびかせていたと言います。