父が眠る墓「原爆戦死」の文字「核兵器廃絶が最後の目標」

木村さんの両親が眠る寺は広島市内にあります。

木村緋紗子さん:
「広島に家はありません。ですから墓しかないんです。でもこれが、私のよりどころだなと思って、来ているんです」

木村緋紗子さん:
「(寺にある墓石を)ずっと見ていても『原爆死』というのが非常に多い。父の戒名がそこに書いてあるが、『原爆死』と書いていないですか?そういう方たちがいっぱいここにいます。それだけ無念な思いで、家族たちが一生懸命になって、私と同じような運動をしていたと思う」

原爆の投下から80年。

木村緋紗子さん:(墓に手を合わせる)
「どうも皆さんありがとうございました。喜んでいると思います」

88歳になった木村さんが今も変わらず願うのは、核のない世界です。

木村緋紗子さん:
「平和を維持していかなければいけない。再びあのような戦争を始めたら、不幸が訪れてきますよね。それはやめてほしい。戦争はやめる、核兵器廃絶というのが最後の目標です」