山形県天童市ではきのう(20日)、山形県内外の自慢の鍋料理を味わう「令和鍋合戦」が3年ぶりに開催されました。
工夫を凝らした数々に、会場は大盛り上がりでした。


「いざ出陣!」
威勢のいい掛け声で幕を開けた「天童冬の陣令和鍋合戦」。


県内外から自慢の鍋料理を集め一番人気の鍋、「鍋将軍」の座をかけて競う名物イベントです。新型コロナの影響で3年ぶりの戦いに。

店の人
「3年前から準備していた。皆さん待っていたという感じが伝わってきた」

訪れた人
「待ちに待ってました。前も来ていたので。最高です」


きのう(20日)は25団体が参加。この日限りの特別な鍋には地域の食材や工夫がたっぷり詰まっています。

訪れた人
「ほうれん草と豚コロ(角煮)の相性がよかった」

こちらは、前回、鍋将軍となった団体。


器には、地元・天童で収穫された旬の赤根ほうれんそうと豚の角煮がゴロゴロと入っています。

JAてんどう青年部 工藤倫久さん
「(赤根ほうれんそうの)食感とか根っこの甘みを堪能してもらえるといい。」

また、こんなユニークな鍋も。

店の人
「ごまの香りが食欲をそそる開運鍋はいかがですかー」

鍋を食べて運気上昇!?


こちらは、ごま油の風味を生かした「黄金スープの開運鍋」。

山形商工会議所青年部 鈴木達也さん
「ごま油が黄金色に近いので縁起のいい色合いだということと来年、いい一年になるようにと願いを込めて心を込めて提供している」

天気にも恵まれたきのうは、絶好の鍋日和。

訪れた人たちは、熱々の鍋を堪能していました。

訪れた人
「最初肌寒かったが鍋食べるうちに体が温まってきた」

子ども
「ビーフシチュー食べました。(肉が)すごく柔らかくておいしかったです」

親は「家族みんなで来れて楽しくてあったかくなるのでよかったです」


そして、今年の「鍋将軍」に選ばれたのは。

アナウンス
「天童調理師庖祥会 究極 天童牛とろもつ一頭鍋です!」


鍋将軍は、天童市の板前グループが作った「天童牛とろもつ一頭鍋」。


出汁から具材まで、天童牛が余すことなく使われています。

天童調理師庖祥会 林繁之さん
「誰もやったことがない鍋を作ろうと。天童市の活性化が我々の目的ですから、そういう意味では一つになれた」

作り手たちの思いが込められた一杯に、訪れた人たちは体も心も温まっているようでした。