世界で高まる核兵器への不安や脅威

小川彩佳キャスター:
トラウデンさんは、田中さんの話を聞いてどんなことが印象に残りましたか?
トラウデン直美さん:
多くの国で様々な人たちに対して、被爆体験を語ってこられた田中さんですが、話し始めた最初の頃は「なぜ復讐をしようとする気持ちがわき起こらないのか」という質問を、特にアメリカでされたそうです。
最近では、アメリカでも若い人たちから「もし核被害を受けたとき、どのように生き残るのか」という、ある意味、自分事としてとらえているような質問が増えてきた、そういった変化を感じていると話していました。
「自分事として感じている」といういい面もありますが、それと同時に不安や脅威をより強く感じているという現状があると思いました。
藤森祥平キャスター:
核兵器に関するリスクの高まりというのを、日本人だけではなく、世界各国から来られた方々から感じます。

トラウデン直美さん:
だからこそ、田中さんが先ほど話していた「平和というのは自分たちで作り続けていかないといけない」という言葉が本当に強く重みをもって感じられました。
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<プロフィール>
トラウデン直美さん
Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満」受賞
趣味は乗馬・園芸・旅行