あの定番商品も影響が 研究用の「蚊飼育室」に潜入 

こちらは上市町の医薬品メーカー・池田模範堂です。

かゆみ止めの「ムヒ」などを手がけ、商品の開発に向けた研究も行っています。

「蚊飼育室(かしいくしつ)」と書かれた部屋。そこにユニークな装置が。

池田模範堂・北井克樹さん「蚊を飼育するケージになります」

ケージの中には、100匹以上の蚊が。これらの蚊は開発した虫よけ製品の効果の検証に使われるといいます。

池田模範堂・北井克樹さん「これはいま吸ってますね。(手袋の上から)吸おうとしていて」

ムヒの発売から来年で100年を迎える池田模範堂。蚊をはじめとした虫刺されの市販薬で業界最大手に位置づけられています。

上市町にある工場では、毎日看板商品の液体ムヒがおよそ6万本製造され、全国に出荷されています。

しかし、蚊が少ない今年はいつもの夏は様相が違います。

池田模範堂・桑原昌一営業部長
「なかなか蚊の発生が鈍いせいか、売れ行きが今一つ鈍いかなということで。前年割ってますもんね、今」

今月に入ってからもムヒの売れ行きは前の年を下回っていると言います。