学生たちはどんな絵を描いたのか

広島で目の当たりにした原爆の現実を学生たちはそれぞれの絵に落とし込んでいきます。

学生 義経しづかさん
「広島に行って感じた自分の感情も入っているだろうし、原爆ドームの銅が溶けるほどの熱さを表現したいと思ったので赤めに暗めにたくさん炎を描いた」

原爆の爆風の中で赤黒く燃える原爆ドーム、建物の色はレンガが熱線で焼けた色です。

変わり果てた街を米尾さんの母・茅子さんをイメージした観音様が悲しそうな表情で見下ろします。

こちらの絵は窓から原爆の閃光が突き刺さる様子。
被爆者・隈部アサ子さんは右腕、窓際にいた姉は、全身にやけどを負いました。

被爆者 藤井恵子さん
「今はもう幸せです、ありがとうございました。絵を書いてくれてありがとう」

被爆者 松本隆さん(90)
「生きたいという意欲の表れが表情に出ている気がする。熱線で山火事が起きている、その情景も描かれている、この一枚があればかなりの被爆の実態がお話できるということで大変喜んでいます」
