アメリカ軍による広島への原爆投下から80年。

広島と長崎に投下された2つの原爆は、あわせておよそ21万人の命を奪いました。

去年、日本原水爆被害者協議会がノーベル平和賞を受賞しましたが、原爆を体験した被爆者は年々少なくなっています。

福岡の大学では学生が、被爆者の話を聞き広島を訪れ、原爆の恐ろしさや愚かさを絵画で表現しました。

被爆の記憶をつないでいく取り組みが始まっています。

九州産業大学・芸術学部で始まったプロジェクト

隈部アサ子さん(88) 長崎で被爆
「あっという間にやけどして、ピカドンでやけどしているんですよ、それが今でも痛みます」

米尾淑子さん(90) 広島で被爆
「家は何にもなくなってもう見る影もなにもない、ただの土とがれきの山になっていました」

自らの原爆体験を語る福岡市原爆被害者の会の被爆者たち。

80年前広島と長崎に投下された原爆による凄惨な被害。

その言葉を真剣な表情で聞いているのは九州産業大学芸術学部の学生たちです。

九州産業大学芸術学部では2年前から原爆を体験した被爆者の話を絵画にするプロジェクトに取り組んでいます。

九州産業大学 芸術学部 国本泰英 講師
「被爆者から話を聞いて自分が伝えられる側になるという側面もあると思う」