(伊藤宣夫さん)
「稲妻の光のようなものがピッカとなった。そうすると外にいた市民から『わー!』と天を裂くような叫びがした」

原爆投下の瞬間、とっさに防空壕に避難した伊藤さんに大きなけがはありませんでした。

(伊藤宣夫さん)
「そしてしーんと、何の音も聞こえない」

恐る恐る防空壕から出ると、そこに広がっていたのは…

(伊藤宣夫さん)
「ピカッとなったのでやけどをしたわけだ。爆風で飛ばされて亡くなった人たちが道路にごろごろいる」

変わり果てた広島の姿でした。
間もなくして、やけどを負った重症者が宇品港に運ばれてきました。