夏場は巣箱を山間部に移動

以前は、平地に巣箱を置いていましたが、暑さなどの影響で、ミツバチが20万匹ほど死んだこともあるということです。
その経験から、夏場は平地より100メートルほど高い、山間部の木陰に巣箱を移動させています。
藤井養蜂場 藤井敬三 会長
「人間と一緒ですよ、暑さ対策を人間が管理してあげないといけない」

このミツバチたちは現在、繁殖活動中で、ハチミツが採れるのは来年以降になります。
では採蜜をしているミツバチは今どこにいるのでしょうか‥?
南から北へ移動し採蜜
じつは‥

福岡から約2000キロ離れた北海道にいるのです。

藤井養蜂場では3月から8月にかけて、ミツバチの好きな花が咲く時期に合わせ、日本各地でハチミツを採っています。

春は鹿児島からスタートし、約6000万匹のミツバチをトラックで徐々に北へと移動させ、夏の今の時期は北海道にいるのです。
ただ今年は北海道でも40℃に迫るような記録的な暑さ。

そのため、ハチミツの素となる花に影響が出ています。

藤井養蜂場 藤井敬三 会長
「花が蜜をふかない、花が咲いても蜜をふかないとなると、蜜が入らない。ミツバチのエサにもならない。非常に環境的に北海道は厳しい。蜜がふかないということは、はちみつがとれないということになるので、減産になりますよね」