4日夜、石川県加賀市の海岸近くの林が4万平方メートル余り焼ける大規模な火災があり、火が完全に消し止められるまで12時間余りを要しました。現場からはたばこの吸い殻が見つかり、警察と消防はたばこ火が原因で火災につながった可能性が高いとみて調べを進めています。

4日午後8時すぎ、北陸自動車道片山津インターチェンジ近くの加賀市伊切町で、ドライバーから「海側に火が見える」と消防に通報がありました。この火事で保安林や下草などが焼けましたが、けが人はいませんでした。

近くに住む男性
「火が大きくてびっくりした。気づいた頃にはこんなに大きくなっていた。怖い」

火事があったのは片山津IC近くの北陸自動車道と海岸に挟まれたエリアで、消火活動が難航し、およそ4万1200平方メートルが焼けたということです。消防車など25台が出動し、火は火災発生から12時間余りが経過した5日午前8時半ごろに完全に消し止められました。

この影響で北陸自動車道の加賀ICから小松ICの間と、現場近くを並行する県道の一部が5日午前9時すぎまで通行止めとなり、朝の通勤ラッシュで周辺の道路は大混雑となりました。

実況見分の結果、現場からたばこの吸い殻が見つかり、警察と消防はたばこ火が火災につながった可能性が高いとみて調べています。