こすもす公園は、東日本大震災後の2012年、地域の公園に仮設住宅が立ち並ぶ中、藤井了さんとサヱ子さんの夫妻が遊ぶ場所を失った子どもたちのために整備したものです。

藤井さん夫妻が手づくりで公園の整備を進めていく中で、ボランティアとして携わったのが当時、東京の人材派遣会社で働いていた石塚さんでした。

石塚さんはこの公園整備が縁で釜石に移り住みました。

(ココイロいわて 石塚佳那子代表)
「津波で流されている場所ではなくて、逆にボランティアがたくさん来たりとか、子供たちが遊べる公園を作ろうというところだったので、すごくポジティブなエネルギーというか、すごく温かい場所だなと思って」

訪れた人が笑顔になる地域の交流拠点だったこすもす公園でしたが、藤井さん夫妻は高齢のため公園を維持していくのが難しくなり、震災から11年後の2022年に惜しまれながら閉園しました。

(ココイロいわて 石塚佳那子代表)
「みんなでつながる場所であり、みんなで作っていく場所だったなっていう風に思っています。私にとっては宝物のような存在だったというか。維持もすごく大変ですし、震災後、時間も経ってスタッフの方も高齢化されてきていて、続けていくというのは、みんな大変で、ちょっと無理して頑張ってきてるのを、なんとかできないだろうかっていうのはずっと思いながらお手伝いしていました」