土曜日はうれしいニュースが飛び込んできましたね。福島県で開催された高校総体男子サッカーで、鹿児島県代表の神村学園が、県勢初の優勝を勝ち取りました。最後まで目が離せない大接戦でした。
(記者)「台風一過の晴れ間が広がった福島県『Jヴィレッジスタジアム』。神村学園は、県勢初の夏の日本一に臨みます」
決勝の相手は、熊本の大津。神村学園とともに、高校年代最高峰リーグ「プレミアWEST」に参戦する全国屈指の強豪です。
試合が動いたのは、後半19分。大津が左サイドを崩し、ゴール前こぼれたボールを山本がけり込み、大津が先制します。その後も大津がゴールに迫りますが、神村の守護神・寺田がファインセーブを連発。追加点を許しません。
(神村学園3年 GK・寺田健太郎選手)「準決勝・準々決勝では自分のミスで失点してしまうシーンがあって、仲間のために止めてやろうという気持ちで臨んだ」
大津リードのまま、アディショナルタイムへ。万事休すかと思われましたが…。右サイドからのクロスを受けた日高が落ち着いて決め、土壇場で同点に追いつきます。
そして、試合は延長戦へ。勢いに乗った神村は、途中出場の細山田の右足の一振り。
(神村学園3年 細山田怜真選手)「ファーストタッチがうまくいって、シュートには自信があって、振り抜くだけだった。めっちゃ気持ちよかったです」
起用に応える細山田渾身のシュートで試合をひっくり返します。
しかし、大津も左からのクロスに岩崎が頭で合わせてゴール。互いに力を振り絞り、90分を戦い抜きます。
2対2のまま、決着がつかず勝負はPK戦へ。7人蹴っても決着がつかず、大津の8人目。一方、神村は東若が落ち着いてきめ、勝利。神村が県勢で初めて、夏の高校総体を制しました。
(神村学園3年 中野陽斗主将)「実感がまだわかないが、うれしい。これから(冬の)選手権に向けて、まだまだ頑張らないとと思う」
(神村学園 有村圭一郎監督)「疲労が色濃く見えて、その中で互いに魂でぶつかり合うような好ゲームだったと思う。本当によく頑張ってくれて、褒めてあげたいと思う」