楽しい科学実験で子どもたちに大人気の“サイエンスアーティスト”市岡元気先生。
科学の面白さを広めるためYouTubeで数々の実験を行っていて、登録者数は100万人を超えています。
元気先生に、夏休みにおうちで出来る「科学実験ショー」を3つ教わります。

実験〈1〉船が動く!表面張力のふしぎ

◆用意するもの◆
・発泡スチロールのトレー(スーパーなどで肉や魚が入っているトレー)
・綿棒
・食器用洗剤
・水が入るサイズのトレー

◆やり方◆
トレーに船の絵を描き、カッターやハサミで切り抜きます。
そのまま水に浮かべても何も起きませんが、食器用洗剤を綿棒に含ませ、裏側の後ろ部分(船尾)にちょんちょんとつけてから浮かべると・・・

スイスイと船が前に進みます!

なぜ洗剤をつけると前に進むようになるのでしょうか?
市岡元気先生:
水は、水分子の集まりで、それぞれの分子は引っ張り合っています。
引っ張り合う力を「表面張力」といいますが、普通の状態だと同じ力で均等に働いているので船を浮かべても動かないんです。
でも洗剤をつけることで、洗剤に含まれる界面活性剤が表面張力を低下させるので、元々強く引っ張っていた、船の先頭方面に動くということです。
船のほかにも星型や飛行機型など、形や洗剤をつける場所を変えて、どのように動くか研究するのもおすすめです。
◆ポイント◆
浮かべたあとはトレーの水を変えてください。洗剤が水に残ったままだと動きが鈍くなります。
※洗剤による手のかぶれが気になる場合はゴム手袋などの着用をおすすめします。
コメンテーター 中村仁美:
家にあるもので、これだけ高度な自由研究ができるなんて、親としては本当にありがたいです。