実験〈3〉ペットボトルで雲作り

◆用意するもの◆
潰しやすいペットボトル
アルコール(噴霧タイプ)

◆やり方◆
空のペットボトルにアルコールを2、3回スプレーし、キャップを固く閉めます。ペットボトルをくしゃくしゃに折り曲げて圧縮し、手をぱっと離した瞬間、ペットボトルの中に白い雲が発生します!

雲は、小さい水の粒と氷の粒でできています。
今身の回りにある温かい空気には目に見えない水蒸気がたくさん溶けていますが、その空気が上空の寒いところに行くと冷えて、小さい水の粒になって目に見えるようになります。それが雲となるのです。

この実験では、ペットボトルをつぶすことで中の空気が圧縮され、一度温度が上がります。その後一気にはなすことで空気が膨張され温度が下がります。すると、目に見えないアルコールの蒸気が目に見えるアルコールの粒になって雲となります。
アルコールを使うのは、より「水滴になりやすい」からです。

市岡元気先生:

天気や雲は自由研究にぴったりのテーマだと思うので、ぜひやってもらえればと思います。

(ひるおび 2025年8月1日放送より)
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<プロフィール>
市岡元気先生
サイエンスアーティスト
東京大学未来ビジョン研究センター客員研究員
今年度から中学の理科の教科書に実験動画が掲載