福島県で開催されている高校総体男子サッカーで、優勝をかけて神村学園が、熊本の大津と対戦しました。手に汗握る大接戦となった勝負の行方は。
(記者)「台風一過の晴れ間が広がった福島県Jヴィレッジスタジアム。神村学園は県勢初の夏の日本一の座をかけ、決勝戦に臨みます」
決勝の相手は、強豪・熊本の大津。前半は大津がボールをキープする時間が続きます。細かくパスをつなぎ、神村ディフェンスを崩します。
一方の神村は、大津守備陣の背後をつくロングパスから、ゴールに迫ります。
後半、試合が動きます。神村の左サイドを崩し、ゴール前の混戦から大津が先制。
その後も大津が神村ゴールに迫りますが、神村のゴールキーパー・寺田が好セーブを連発。追加点を許しません。
そして、大津リードのまま、アディショナルタイムへ。万事休すかと思われましたが…。
右サイドのクロスを受けた13番・日高がゴールを決め、土壇場で同点に追いつきます。
そして、試合は延長戦へ。勢いに乗った神村は、途中出場の7番・細山田が右足の一振り。
ついに勝ち越します。しかし、大津は左からのクロスに7番岩崎が頭で合わせてゴール。底力を見せます。
試合は2対2のまま、決着がつかずPK戦に突入します。7人蹴って決着がつかず、大津の8人目。一方、神村の8人目・東若が落ち着いてきめ、勝利。
神村が県勢で初めて、夏の高校総体を制しました。
(神村学園 中野陽斗キャプテン)「去年の経験や先輩方の思いをひとりひとりが分かっていたので、気持ちという部分で絶対に負けないぞとチームに伝えてその結果が優勝につながった」「実感がまだわかないがうれしい。これから選手権に向けて頑張らないと」