「値引きは正直難しい」“白だし元祖”の会社は今後も品質勝負

アメリカの展示会には、同じ碧南市にある「七福醸造」も参加します。

(七福醸造 海外営業部 本間将太マネージャー)
「弊社が“白だしの元祖”で愛知・碧南市でやっているので、(白だしを)紹介に行ってきます」

七福醸造も30年以上前から白だしを輸出し、そのほとんどがアメリカ向けです。ニューヨークのラーメン店や和食レストランなどで使われています。

(七福醸造 本間マネージャー)
「英語の商品紹介のリーフレットや白だしを使ったレシピを持ってきたので、これを使いながら説明していきたい」

白だしはこれまで2.5%ほどの関税でしたが、今回のトランプ大統領の署名で、15%に引き上げられます。関税分をそのまま価格に反映すると、一升瓶1本当たり約300円の値上がり、となる計算ですが…

(七福醸造 本間マネージャー)
「商品代金の値引きは正直難しい」

今後も品質で勝負する戦略です。

(七福醸造 本間マネージャー)
「現地の市場も感じながら会社にフィードバックをして、今後の対策を練っていきたい」

スーツケースにしろたまりを詰めていた日東醸造では、今回初めて「個人向け」に開発した商品をアメリカに持ち込みます。

(日東醸造 蜷川取締役)
「(関税が値段に)上乗せされた上でも競争力や付加価値がある商品を持ってきた」

“トランプ関税”を乗り越える商品開発に力を入れたいと意気込んでいます。