ロシア・カムチャツカ半島を震源とする地震の影響で、大分県の沿岸では津波注意報が出されました。佐伯市松浦と別府港では午後4時半までに10センチの津波が観測されました。津波注意報は継続中です。県内のこれまでの自治体の動きや交通機関の動きです。
県内には午前9時40分に沿岸部全域に津波注意報が発表。これに伴い、県は災害連絡室を設置しました。また、沿岸部全ての市と町も対策本部などを立ち上げて情報収集や注意喚起にあたりました。

(大分地方気象台・高濱聡南海トラフ地震防災官)「大分県豊後水道の沿岸では12時30分、瀬戸内海沿岸では13時0分に予想されている。大分県沿岸に津波が到達しますので、海から離れてください」
大分地方気象台は午前11時に会見を開き、半日から1日程度津波注意報が続く可能性があるとして注意を呼びかけました。
県内でも午後4時半までに佐伯市松浦と別府港で10センチの津波が観測されました。津波注意報を受け、佐伯市では自主的に避難してきた人もいました。

(佐伯市民)「家におったら怖い。すぐに逃げてくださいってラジオも言う。怖いから来ました」「腰をちょっと悪くしてるから、早く行けないし、動けないから、早めの避難がいいかなと思いました」

大分市と大分空港を結ぶホーバークラフト。津波注意報を受け職員が対応に追われていました。
(大分第一ホーバードライブ・小田典史社長)「とりあえず対応を先に。全便を欠航するというかたちになります」
午前10時20分の便からすべての便が欠航となりました。大分市の佐賀関と愛媛県の三崎を結ぶ国道九四フェリーも午前10時半の便から欠航となりました。駐車場には県外ナンバーの車が並びターミナルでは運航再開の行方を見守る人の姿がありました


(利用者)「愛媛の道後温泉に行こうと思って。ちょっと困っている、どうしようかなと思って」「解除がいつになるのかわからないのが不安です」
夏休みシーズンに入り本来、多くの客で賑わう大分市の田ノ浦ビーチですが津波注意報を受け急遽、閉鎖されました。
(利用客)「海水浴に来てて、警報が鳴ったので、じゃあ帰ろうかと」「津波の経験がないものだから、早めに帰ります」
大分地方気象台は注意報が解除されるまでは、引き続き津波に注意するよう呼びかけています。