カムチャッカ半島沖で30日朝に発生した地震により、北海道から近畿まで広い範囲に津波警報が発表され、大分県内では豊後水道沿岸と瀬戸内海沿岸に津波注意報が出されています。

気象庁によりますと、午前8時25分ごろ、ロシアのカムチャッカ半島近くを震源とする地震がありました。地震の規模を示すマグニチュードは当初M8.0と推定されていましたが、その後M8.7に、さらにM8.8へと引き上げられました。

この地震により北海道から東北、関東、東海、近畿までの太平洋沿岸の広い範囲に津波警報が発表され、午前10時51分には北海道の十勝港で40センチの津波が観測されています。

佐伯市

大分県内には豊後水道沿岸と瀬戸内海沿岸に津波注意報が発表されています。

豊後水道沿岸は、午後0時30分に第一波の到達が予想され、最大の波の高さは1メートルと予想されています。

瀬戸内海沿岸は午後1時に第一波の到達が予想され、最大の波の高さは同じく1メートルと予想されています。

津波注意報を受けて、大分県は災害対策連絡室を設置し情報収集を進めています。

津波注意報により大分市と大分空港を結ぶホーバークラフトは午前10時20分の便から欠航。大分市の佐賀関と愛媛県の三崎を結ぶ国道九四フェリーも午前11時の便から欠航しています。