見えてきた佐藤選手の三冠王…ポイントは「四球」

―――続いて野手陣ですが、佐藤輝明選手に注目です。1985年・86年のバースさん以来、日本人選手として球団初となる三冠王を取れるのでしょうか?

※7月28日現在、ホームラン1位(26)・打点1位(65)の2冠。打率は4位(.2877)で、1位と約4厘差。

 (掛布雅之さん)「可能性はあります。ただ、これだけホームランを打ちますと、4打席勝負してくれることはまずないんですよ。1個は四球が出るんです。そうすると固め打ちはできませんが、1つの四球と1本のヒットで3打数1安打、3割3分3厘という打率が残る。この数字を続けていけば、首位打者は多分取れると思います。ただ、2リーグ制になってから、3割を切って首位打者を取った人はいないんですよ。3割を切って首位打者を取ることは、ある意味ですごいこと。バッターからすると恥ずかしいことなのですが、『投高打低』になっている」

―――今後のポイントは、「四球を選べるかどうか」ということですが。

 「佐藤選手は、まだ四球は38個しかないんですよね。残り51試合であと最低30個、計70個の四球を取れなければ、首位打者は取れないと思います」