参院選後の政界再編「花道」としてのトランプ関税解決

ーー参院選惨敗後、石破さんは早々と続投宣言しましたけれど、それに反発の声が上がったところで“トランプ関税”が急転直下で決着をしましたね。

久江雅彦氏:
7月20日の参院選の前まではある程度大詰めに来てるよねっていう見方はあったんです。その前も結構いいとこまでいったけども、また振り出しみたいなこともあったらしいんですね。ですからこの話というのは一般的な積み上げと違って、トランプさんがイエスというかノーかというね。その観点で言いますと、トランプさんのSNSで報道されたのが昨日(7/23)の午前、確か8時過ぎぐらいだったと思うんですが、一昨日の夜の11時前後に石破さんのところに「どうもいけそうだ」と連絡が入って、昨日の早朝6時に「合意しました」というのは事前に入るんですね。これは林官房長官と石破さん2人だけの極めて厳重な秘密保持がなされていたと。

でもそれがあったから続投を決めたわけでもないし、むしろ私はひと区切り、関税については責任を持ってやると。できれば本当はですね、おそらく水面下でやってるんでしょうけども訪米をしてトランプさんと直接会談をして正式合意ということまで今視野に入れてるんですね。ただし今の自民党のいろんな反発の動きを見ていると、どこかで石破さんは辞意を表明せざるを得ない流れですよね。そうしないと総裁選の準備に入れないんですよ。

私あんまりこういう一般的に石破さんに電話して聞きましたなんて普段言わないんだけど、こういう話はそれ言わないと話が通じないんで言っちゃいますと、昨日も話したんですけども、やっぱりひと区切りっていうか、やることをやって責任を果たしてっていうイメージでしたね。

両院議員懇談会で「ひと区切りついたらやめる」ということを言うかどうかはまだわかりません。意外ともうちょっと遅くなる可能性もあります

ーー総裁選の日程はどうなりそうでしょうか。

久江雅彦氏:
自民党総裁選は公示から投票まで12日ってのは一応書いてあるんですよ。その他但し書きもいろいろあるんだけれども、いずれにせよ過去を見ると大体2週間ぐらい。今回お盆休みがあるわけですから実際のところ、7月過ぎて8月だと実質3週間ぐらいしかなくて、しかも国会議員は予算委員会を除いて結構委員派遣の外遊が多いわけですよ。総裁選そのものはどんなに早くても8月の最後の週、私は多分9月にずれ込むと思うんですね