屋根の上から鉾を守る「屋根方」

 7月1日、函谷鉾の関係者が集まり、祭りの無事を祈願する神事「吉符入」が行われました。

 大工方を束ねる増田義人棟梁。升田さんを函谷鉾にスカウトした”師匠”です。
4.jpg (函谷鉾・大工方 増田義人棟梁)「私よりこいつの方がアツいと思うので。いずれ大工方のトップみたいな形でやっていってくれたら」

 函谷鉾は鉾のやぐらを組み立てる手伝い方(てったいがた)、車輪を取り付け鉾の動きを操作する車方(くるまかた)、そして屋根などを組み立てる大工方の3つの技術集団から成り立っています。なかでも大工方は、高い所での作業となるため大工しかなれず、巡行の時に屋根の上で鉾を守る4人の「屋根方」も大工方から選ばれます。

 今年、升田さんは5度目となる「屋根方」を務めます。