多くの観光客を魅了 500年以上の歴史を誇る「函谷鉾」
【7月17日 山鉾巡行】
「一発かまして一発かまして、かましてかましてかまして」
「あたる、あたる、あたる。右・右・右・右!」
京都の細い路地を練り歩く鉾。その屋根の上で、電柱などの障害物を避けながら安全なルートを確保する。それが「屋根方」です。命綱一本で地上8mから鉾と巡行の安全を守り続ける男たち。その舞台裏に密着しました。
京都市内で大工をしている升田達哉さん(44)。10年前、祇園祭で巡行する山や鉾の屋根などを組み立てる大工方(だいくかた)になりました。
(函谷鉾・大工方 升田達哉さん)「最初は断っていたんです。荷が重いですよということで。『もう言ったし、上には言ったから』ということで。わかりました、そこまで言ってくださるならありがたいと(大工方を)やらさせてもらいました」
巡行に参加する山や鉾は計34基。升田さんが所属しているのは500年以上の歴史を誇る函谷鉾。華やかな装飾で、毎年多くの観光客を魅了しています。