「やはりお米です」。認定NPO法人キッズドアで困窮する家庭への食料支援を担当している渥美未零さんは、今年の特徴を聞いた記者の質問にこう即答しました。
支援物資の中でもエース級、「お米さえあればなんとか乗り切れる」と言われていた米が、今年はこれまで取引していた卸業者からの入手が難しくなってしまいました。方々あたってなんとか必要量を確保したそうです。
物価高に続く米価格の高騰が、困窮子育て家庭をさらに追いつめいています。
農林水産省によると、全国のスーパーにおける米の週平均価格は7月13日時点で5キロあたり3589円。4月から5月にかけての4200円台よりは政府備蓄米流通の影響で値下がりはしているものの、昨年の同時期2300円前後と比べるとまだ高値です。さらに細かく見れば、これまで食べ慣れていた銘柄米は13日時点でも4261円で、ほとんど値下がりしていません。