与党 減税に舵を切る可能性も

井上キャスター:
選挙戦で、立憲・野田代表は来年4月を目指したいと言っていましたが、各党「減税」と言ってもやり方が全然違います。財源も全然違います。

【給付・減税の財源は】
自民:税収の上振れ分
公明:税収の上振れ分
立憲:基金・特別会計の剰余金など
維新:税収の上振れ分・日銀保有ETF(上場投資信託)の活用
国民:税収の上振れ分・外国為替資金の特別会計の剰余金
参政:国債発行・予算削減
共産:大企業・富裕層の優遇税制の見直し
れいわ:国債発行・大企業や富裕層の課税強化

野党第一党の立憲民主党がまとめられるのか。まとめられたとして、自民・公明とどういう協議ができるのか、難しいところだと思います。

最悪なケースとしては、何もまとまらなくて「給付」「減税」のどちらもできないことです。

楽観すると、例えば立憲と自民と公明は「1人2万円の給付金」というのは、合います。これができるのなら、その後、立憲の「消費税減税」について財政負担が少ないなどを理由に、組むということも考えられなくはないです。

肉乃小路ニクヨさん:
石破総裁も、一時的に食料品の消費税について減税しようという話をしていた時期もあるので、一番は融和性は高いかなと思います。

TBS報道局 政治部デスク 室井祐作:
今回の参院選の民意では「給付はNO」だと叩きつけたわけです。

与党としては、給付を原資とする補正予算を、この秋の臨時国会に提出するのかどうかが一つの焦点になってくると思います。

最悪、石破内閣がこのまま続かない場合は、次の政権が補正予算を提出しない可能性もあるでしょう。

つまり、給付から減税に舵を切る可能性もあるのではないかということです。

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<プロフィール>

肉乃小路ニクヨさん
ニューレディー
銀行・保険会社など金融業界でキャリアを積む
独自の視点で経済・お金・人生観を語る

室井祐作
TBS報道局 政治部デスク 元官邸キャップ
過去石破氏の番記者を担当