17日も各地で大雨となりました。四国では線状降水帯発生のおそれも。

視界がかすむほどの雨となった通勤時間帯の高知市。雨は帰宅時間になっても降り続きました。時折、強い風も吹き付け、傘が飛ばされそうになる人も…。

高知県と徳島県では明け方にかけ、線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まるおそれがあります。

発達した雨雲は日中、東海地方にも次々と流れ込みました。

記者
「午後1時前の岐阜市内です。道路は水がたまっており、白線の切れ目がわからないほどになっています」

岐阜市内では、1時間で67ミリの非常に激しい雨が降りました。側溝からあふれた水は道路に流れ込み、トラックが立往生する様子も確認されました。

こうした立往生は愛知県津島市でも…

運転手
「ここ曲がろうと思ったら縁石があるのに全然わからず、はまってしまった」

津島市では午後1時までの1時間に55ミリの雨を観測しました。

撮影者
「お昼ご飯を食べていて、午後1時ごろに食べ終わって外に出たら冠水していた。こんな短時間で水位が上がっちゃうんだというのが第一印象」

付近の駐車場には避難した車が詰めかけ、身動きが取れなくなっていたといいます。

撮影者
「駐車場(の枠)じゃないところに適当に止めているので、車が出せない状況。排水が悪いのか、3時間経っても全然、水位が変わらないような状況で」

さらに、水は建物内にも押し寄せ、こちらの美容室では電気系統が水に浸かり、一時、停電したということです。

愛知県弥富市では線路が冠水し、一時運転見合わせとなった電車もありました。

利用客
「ばーってすごく大きな音が鳴っていて、桑名の家まで帰ろうとしていたが、帰れなくなった」

この3日間で降った雨の量は、静岡市で504ミリ、岐阜県本巣市で491.5ミリなどとなっていて、土砂災害の危険が高まっている地域があります。

その静岡市では…

記者
「本来であれば花火大会が行われる予定でしたが、雨の影響で中止が決定しました」

19日に予定されていた安倍川花火大会。去年は57万人が来場した人気のイベントですが、大雨で安倍川が増水し、打ち上げ場所となる中州が使用できないことなどから、中止が決まりました。

街の人
「行くつもりだったが、(中止と)聞いて落ち込みました」
「行く気満々で浴衣も準備していたので悲しい」