情報を信じる その背景にある「不満のマグマ」

世界には180以上のファクトチェック機関がありますが、どの団体も「お金がない」という共通の課題を抱えています。ビジネスモデルとしては成立しにくく、かといって国からの援助を受けると国の検閲との兼ね合いが難しくなるという問題もあります。個人レベルでできるデマ対策として、古田編集長は以下の3つのポイントを挙げています。

1. 投票前に、「発信源が信頼できるものか」を確認する
2. 情報の「根拠が確かなものか」をチェックする
3. それに「関連する専門家の情報」などを確認する

まずは「自分が騙されているかもしれない」と自覚することが重要だということです。

元衆議院議員の豊田真由子氏は、「なぜそれを信じようと思うのか」という根本的な問題に目を向ける必要性を強調しています。デマを信じたくなる背景には自分が抱えている経済や人生に対する不満といった「マグマ」があり、そうした根本的な問題に向き合わなければ解決は難しいと指摘しました。

そして、「こういう時代に私たちは生きていて、個人としても政治としても、それにどう向き合うかということを考えないと。全然時代が変わった」と元政治家としての意見を発しました。