0歳1歳でハイハイで毎回必ずドラムのところに

 音楽好きの両親の下で物心つく前にドラムと出会ったYOYOKAさん。1歳ですでにドラムを叩いている写真が残っています。
 (YOYOKAさんの父・章文さん)
 「0歳とか1歳のときのYOYOKAが、ハイハイとかしながらドラムのところに毎回必ず寄っていって、ドラムの椅子に座らせてあげたら、楽しく叩き始めた。そういうところから本当に自然発生的に始まった」

 両親と10歳の弟と北海道を飛び出してロックの本場にやってくるまでには意外な経験もあったようです。

 (YOYOKAさんの母・梨絵さん)
 「小さいころから成功しているんでしょ、みたいに見られるんですけど、いろんなお祭りでも全然評価もされなかったし。逆に怒られたりとかすごく笑われたりとか、彼女の中では私のドラムって評価してもらえないものなんだって」
 アメリカのドラムコンテストでチャンピオンになったのをきっかけにYOYOKAさんのドラムが周囲から評価されるようになります。

 (YOYOKAさんの父・章文さん)
 「こんな才能を持った子どもを持ってしまった親としては、もうそれ以外の選択肢がないんですよ。公務員のままでは世界に挑戦できないので、辞めて、アメリカに来るための準備を始めたっていうかたちです」

 YOYOKAさんの父・章文さんは仕事を辞めて移住。現在は、これまでの貯金や、スポンサーからの収入で生計を立てています。ただこのタイミングゆえの悩みもあるようです。

 (YOYOKAさんの父・章文さん)
 「僕らが必死に貯めてきたお金とかが円安で3割くらい少なくなったみたいなイメージで。結局住居も土地も高騰もしているし、円安にもなっているし、ダブルパンチで。そういうこと言われたんですけど、それでも覚悟を持ってきたので」
 一家を応援して家を無償で貸し出しているホストファミリーは、地下室をYOYOKAさんのために改造。防音シートを一枚ずつ貼った手作りの音楽室でドラムを練習しています。
 (YOYOKAさん)
 「(ドラムのスティックが)すごく折れるんですよ。私の場合、2日に1回折ることがほとんどで。結構買わないといけなくて。それの消費量がすごいと思います」