地震が続く鹿児島県十島村から島外避難している島民のうち、小中学生を含む16人が16日夜に島に帰ります。

トカラ列島の十島村・悪石島では16日も震度4を3回観測しました。地震は減少傾向にありますが、先月21日以降、震度1以上が2100回を超えています。

村では、これまでにあわせて65人が鹿児島市などに島外避難し、宿泊費などを村が補助しています。村は島民が帰るタイミングとして、「震度4以上の地震が5日間以上なかった場合」としています。

今月11日以降、震度4は毎日観測されていますが、帰島を希望する16人は16日夜、フェリーで島に帰ります。

理由として「長期のホテル生活によるストレス」や「島に残した家族が心配」などの声が上がっているということで、村は「今後も希望者を順次帰島させる」としています。

(十島村 久保源一郎村長)「帰島を制限することは村の方は考えていない。毎日、自分の判断が正しいのか考えさせられている毎日。早く収まってほしい、誰もが願うことは一緒」

16日は阿部俊子文部科学大臣が役場を訪れ、子ども達のオンライン学習の状況などを聞き取りました。

(阿部俊子文部科学大臣)「皆さん頑張っている中でできることをやっていきたい」

帰島する16人は未就学児から80代までで、悪石島学園の児童生徒4人と教員2人も含まれています。あす17日午後から学校を再開し、あさって18日の終業式は対面とオンラインで行います。

なお悪石島からは16日、新たに2人が鹿児島市に避難します。